トンネル工事用作業員保護機『ロックプロテクター』が実用新案に登録されました。

令和4年4月15日(金)本社において、トンネル工事用作業員保護機『ROCK PROTECTOR(ロックプロテクター)』の実用新案の発表記者会見を開催いたしました。
弊社では切羽作業で重大災害につながる、肌落ち災害防止に着目し、作業員の安全確保を目的に「トンネル工事用作業員保護機」を開発し実用新案登録を取得しました。(登録第3235327号)
背景として、山岳トンネル工事の発破掘削工法では削孔、装薬、発破、掘削・ずり搬出、支保工建込み、吹付け、ロックボルト打設といった一連の作業を切羽付近で繰り返し実施します。これらの各作業はトンネル専用の特殊機械を用いた機械化施工で行われます。しかしながら装薬・支保工建込み等どうしても作業員が切羽(最先端の掘削面)に立ち入らなければならない作業があり、これらの作業において、切羽からの肌落ち(岩盤の剥離・落石)の発生は予想がかなり困難であるため事故発生が懸念され、未だに死亡災害などの重大災害が発生しています。
『ROCK PROTECTOR』のマンゲージは、鋼管を格子状に組んだ箱型で構成されており、切羽作業を行う作業員を肌落ち災害から保護する事の出来る強度を備え、岩塊の落下に伴う衝撃による変形を抑えて作業空間を維持、搭乗している作業員の安全を確保し、作業員2名が干渉すること無く自由に作業できる構造となっております。
今後は実機を製作し、弊社施工現場への採用を予定しており、稼働状況を確認しながら調整、改善を加え安全性、機能性の向上を図り、切羽作業時の肌落ち災害の防止に努めます。

執行役員副社長土木担当 兼 防災対策統括  戸松 義博

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