帯広畜産大学で「農業土木分野における情報化施工」について講義を行いました。
令和7年7月18日(金)、帯広畜産大学において「農業土木分野における情報通信技術(ICT)の利活用―情報化施工」をテーマに農地農村整備学の特別講義を行いました。
当日は、畜産科学課程3~4年生(58名)に対し、農業における建設業の役割を説明後、農業土木分野でのデジタル技術を活用した施工について実際の工事事例を交えて解説しました。ドローンによる測量やGPS機能付き建設機械の活用による工事効率化についても具体的に紹介し、学生たちは講義全体を通じて興味深く耳を傾け、活発な質疑応答が行われました。
現在、農業農村整備事業の現場を支える建設業界では、高齢化などによる人手不足が急速に進行し、さらに働き方改革による労働環境改善が求められています。このため、建設現場の生産性向上が不可欠であり、農業農村整備においても最新のデジタル技術の全面活用を強く推進しております。
建設業は、社会の基盤となるインフラを支え、人々の暮らしを豊かにする重要な役割を担っています。特に農業分野では、農地の整備から用水路の建設まで、食料生産を支える基盤づくりを通じて社会に貢献できるやりがいのある仕事です。今回の講義を通じて、学生たちに最新技術を活用した農業土木の将来性を感じてもらい、これからの農業の新たな可能性を探るきっかけとなれば幸いです。
今後も、弊社創始者の遺訓である「世の為人の為につくせ」の精神のもと、地域に寄り添いながら次世代を担う学生たちへ建設業の魅力を伝えていく所存です。
常務執行役員 稲船 晃