令和7年度 北海道開発局優良工事等表彰式において局長表彰を2部門で受賞しました。
令和7年度 北海道開発局優良工事等表彰式が令和7年7月29日(火)に札幌第1合同庁舎において執り行われ、北海道開発局長 遠藤達哉様より局長表彰ならびに技術者表彰を2部門で受賞いたしました。
北海道開発局では、工事または業務に関し特に成績優秀であり、他の模範として推奨するに値すると認められる場合に、当該受注業者および技術者を表彰することとしております。工事部門では、令和6年度に完了した工事1,318件の中から創意工夫や困難な条件を克服し、顕著な成績を上げた工事29件が選ばれました。
今回受賞した2工事のうち、河川部門の「十勝川直轄砂防事業の内 戸蔦別川流木止め外工事」は、山間部渓流に位置するため大雨による急激な増水や積雪量が多く工程に影響を与え、厳しい現場条件でした。
施工にあたり、作業員や重機械を増員する施工体制を整備するとともに、工期短縮が可能な仮設資材の導入などの工夫を施しました。また、気象情報をリアルタイムで監視しながら降雨・降雪予測を行い、迅速に対応できる体制を構築し、工事中災害のリスクを低減させました。安全対策として、作業員と重機の接触防止対策として双方に警報装置を取り付け、作業員や重機の安全確保に配慮しました。環境対策としては、水質事故防止のための緊急資材を常備したほか、周辺住民等へ工事便りを配布し工事への理解や協力に対するコミュニケーションを図るなど建設業界のイメージ向上を行い、他の模範となる取り組みを積極的に実施しました。
農業部門の「芽室川西地区 北かわにしファームポンド外一連工事」は、ファームポンドと分水工が隣接し、配管・鉄筋・型枠作業が複雑に入り組む中多くのコンクリート打設が必要となり、厳しい現場条件でした。
施工にあたり、自動鉄筋結束機の活用による鉄筋作業の効率化およびスパイラル内部振動機の活用によるコンクリートの品質向上に努めました。また、3次元データを作成した上で型枠のユニット化や鉄筋の干渉チェックを行うなど、CIMの積極的な活用により作業の効率化を図り、生産性向上を実現するなど数多くの創意工夫を積み重ねました。さらに、吊荷監視カメラとトランシーバーによる安全対策を実施したほか、照明のLED化やICT建機を用いた重機稼働日数の短縮など脱炭素化に向けた環境対策を実施しました。加えて、インターンシップや現場見学会の積極的な受け入れを行い、担い手確保を図るなど他の模範となる取り組みを行いました。
このような栄誉ある賞をいただけたことに深く感謝するとともに、各工事に携わられたすべての関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。
今後もさらなる安全確保や品質管理の徹底、技術力向上を図るため、日々研鑽していきたいと思っております。
執行役員副社長 阿部 忍
【河川部門】
工事名:十勝川直轄砂防事業の内 戸蔦別川流木止め外工事
発注者:北海道開発局 帯広開発建設部
受注者:宮坂建設工業株式会社
監理技術者:平 隆行
【農業部門】
工事名:芽室川西地区 北かわにしファームポンド外一連工事
発注者:北海道開発局 帯広開発建設部
受注者:宮坂建設工業株式会社
監理技術者:須田 隆志